□鳥本雄行の日蓮正宗離脱から「保田妙本寺札幌談所」・市営団地放火事件逮捕までの真実

 

20111116日、札幌市手稲区の市営住宅山口団地の10件の不審火火災事件で、建造物等以外放火容疑で逮捕された日蓮正宗元僧侶で、自称「保田妙本寺法縁」を名乗る鳥本雄行なる人物がいたことを、ご記憶の方も多いのではないかと思われる。鳥本雄行(とりもと・ゆうぎょう)なる人物は、逮捕される数年前から、「保田妙本寺法縁」を自称。札幌市手稲区の市営住宅山口団地の自宅に日蓮正宗の元信徒を集めて「保田妙本寺札幌談所」を名乗り、日蓮正宗批判活動を展開していた。そういうことがあるからか、いまだに「アンチ日蓮正宗」「国際カルト宗教対策委員会」(Icat-Cult・仏教宗学研究会)と鳥本雄行なる者を関連付けようとする者がいるようなので、ここではっきりと明言しておきたい。

(主文)

「アンチ日蓮正宗」「国際カルト宗教対策委員会」(仏教宗学研究会)は元日蓮正宗僧侶・元日蓮正宗福生寺住職・自称「保田妙本寺法縁」・自称「保田妙本寺札幌談所主管」鳥本雄行氏とは全くの無関係である。

 

ついでに鳥本雄行とはいかなる人物なのか。鳥本雄行の事件とは一体何なのか。簡単に触れておきたい。鳥本雄行とは、日蓮正宗の元僧侶で、大石寺67世阿部日顕が現役法主だったときに、一般得度で僧侶の道へ。日蓮正宗では、小学校卒業の12才で出家得度する少年得度と、年長者が得度する一般得度がある。阿部日顕の徒弟の僧侶の道号に「信○」「正○」とか「雄○」「法○」という名前をつけるようになっているが、「信○」「正○」という道号がついている僧侶は少年得度で、「雄○」「法○」という道号がついている僧侶は、一般得度での得度者である。

鳥本雄行は、僧侶になった後、大石寺で在勤後、教師に昇格。さらに関西地方の寺院に在勤僧侶として在勤後、和歌山県有田市にある日蓮正宗寺院・福生寺の住職に任命されて赴任。ところが平成16(2004)718日、福生寺住職を辞職。その後、日蓮正宗僧侶を自ら辞している。

2008年に北海道網走市の日蓮正宗寺院・得成寺住職・里内信徳氏にまつわる「不行跡」が得成寺信者の通報で宗務院に入り、阿部日顕の長男である阿部信彰庶務部長が得成寺に出向いて里内信徳氏を査問。この時に阿部信彰庶務部長が里内信徳氏を暴行するという事件に発展。

里内信徳氏が阿部庶務部長を刑事告訴するという事態になった。日蓮正宗宗務院は、刑事事件にするのではなく、内々に事を納めようとして里内信徳氏を指導するも、里内信徳氏が聞き入れず、2009年に宗務院は里内信徳氏を住職罷免(ひめん・解任)・擯斥(ひんせき・破門)処分に、暴力事件を起こした阿部信彰庶務部長を謹慎処分とする。

里内信徳氏は擯斥後も寺院に居座り続け、法華講得成寺支部は宗門派と里内派に分裂。

しばらく得成寺は、里内信徳氏と里内派の法華講が活動していたが、突然、里内信徳氏が信者に何も告げずに得成寺から退去して行方不明になってしまう。信者の話では、里内信徳氏は阿部信彰庶務部長の刑事告訴を取り下げるかわりに、宗務院は里内信徳氏の「不行跡」を不問にするという内々の和解を成立させたのではないかと言われている。この里内派の信者の拠点に現れたのが、この鳥本雄行である。

 

 

 

□以前は鳥本雄行を「指導教師」と仰ぎながら今は全く素知らぬ顔をする「バカタレイヤ」の無慙

 

鳥本雄行は、「河辺慈篤氏から河辺メモは本物だと聞いている。戒壇の本尊は偽作だ。妙本寺の万年救護の大本尊こそ本物」等々という、いかにも信者が飛びつきそうな話をして、里内派の信者をまとめ上げ、札幌市内の自宅を「日蓮富士門流札幌談所」として2009年にオープンさせ、保田妙本寺の法縁を名乗った。ところが、保田妙本寺と札幌談所は本末関係にはないとしていた。本末関係ではないが、鳥本雄行は保田妙本寺貫首の法縁として認証されたとのことで、札幌談所の信者は、「保田妙本寺信徒」を名乗っていた。そうなると、部外者から見ると、「それじゃあ保田妙本寺と札幌談所は本末関係じゃないのか」と思ってしまうのですが、当事者に言わせると、そうではないというから、何ともややこしい。札幌談所の信者というのは、元々がカルト宗教の日蓮正宗法華講得成寺支部の信者、ということがありますが、それに加えて、数ヶ月前に日蓮正宗を離檀した人たちが、ここの鳥本雄行の札幌談所の信者になっている。

マスコミの報道を見ると、鳥本雄行が団地内で放火事件を起こした時期は、「日蓮富士門流札幌談所」をオープンさせて以降ということになる。放火事件による鳥本雄行逮捕により、札幌談所は実質的に崩壊。札幌談所の信者がつくっていた「南無妙庵」という名のウェブサイトも、鳥本雄行逮捕の直後に閉鎖されている。この「南無妙庵」というサイトは、信者がつくっているとのことだったが、鳥本雄行本人も、このサイト作成に大きく関与していたという。札幌談所の信者というのは、元々は日蓮正宗法華講得成寺支部の里内派の人たちですから、里内派の人たちにしてみれば、創価学会を脱会して得成寺の信者になったら、里内信徳に裏切られ、札幌談所に行ったら今度は鳥本雄行に裏切られた、ということで、端から見ていても、何ともお気の毒としか言いようがない。

鳥本雄行逮捕の半日後の2011111717時ころ、あの当時、鳥本雄行を「指導教師」と仰ぎ、札幌談所信者を自称していた「バカタレイヤ」が「アンチ日蓮正宗」管理人に、言い訳がましい内容のメールを送ってきていた。

「さて今般私どもの尊師であります鳥本雄行氏の一件でお騒がせ致しまして申し訳ない限りです。いろいろな情報が錯綜しておる段階ですが、ご本人がいちおう罪を認めておられますために、私どもとしてはそれを真摯に受けとめて、この事件の真相が本当の意味で判りますまで、しっかりと

尊師から教わりましたことを胸に刻んで、出所を待ちたいと思っております。」

この男、出所を待つまでもなく、創価学会→顕正会→法華講→鳥本雄行→正信会→法華講→創価学会と、カルトサーフィンを繰り返して、今は創価学会信者を名乗り、一転して自分はあたかも鳥本雄行とは関係なかったかのような涼しい顔をしている。まさに無慙と言う以外にない。鳥本雄行事件に関連して「アンチ日蓮正宗」メンバーからは、コメントが寄せられていたので紹介したい。

「盗っ人を捕らえて見れば我が子なり・と仏様は歎いていらっしゃいます。(笑)信じている方には失礼千万ですが宗教こそ犯罪の根源です。」

「もう何がなんだかとしか。我が家は、日蓮宗一致派の家族檀家だから関係ない話だけどあまりいい気分ではないです。」

「マスコミに頭下げてる報道を見ました。僧侶の犯罪が多いことはとても嘆かわしいです。「また坊主か」と言われる事が迷惑極まりないです。」

 

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(鳥本雄行)